国産カブト♂
   
分布域:本州、北海道
ギネスサイズ野外:95mm 飼育:86mm
昔から子供たちに人気の虫である。
赤いカブトや超大型個体、ホワイトアイなどは高価になる。


入手先:自己採集^^A
購入価格:タダ
累代:WILD
産地:神奈川県逗子市
サイズ:48mm45mm40mm40mm

2005年7月初旬〜8月初旬
2,3度の夜の(深夜一時、不審者だったろうな^^)街灯見回りで
メスのみ4匹をゲット。
クワや他のカブトなどに使ったマットを入れた衣装ケースでアスタコイデスと同居^^

2005年8月中旬
採卵をしてみた^^
今回はちょっとした実験をしてみようと思います。
よく人間の手は雑菌があるのでという表記を色々な飼育マニュアルで見るが
・採卵時スプーンで移した卵と
・採卵時手で移した卵
の2種類の採卵方法での孵化率を調べてみようと思う。
ちなみに本日の採卵結果は34個で
手で移したもの21個スプーンで移したものを13個という具合に分けた。
卵の保管方法は新しめのヘラクレスマットに指で穴を開けて(スプーンで移した個体群の穴は割り箸で)その中に投入という感じ。


2005年8月25日
二度目の採卵をしました。
結果は40卵、すでに死亡している卵、幼虫一頭だった。これまでの合計産卵数は76個になった。
今回の採卵は実験には入れない予定だがすべてスプーンで移した^^
幼虫一頭は150ccほどのビンにヘラクレスマットを入れて管理。
又ケースを衣装ケース大にしてアスタコは取り除いた。
マットを篩にかけて前の使用者(カブ?)の糞も取り除いた^^
また今度はマットは堅詰めしないと産まないのかが気になったので
マットは篩にかけたままの超フワフワ状態に。


2005年8月28日
前回の採卵から3日しか経っていませんが3度目の採卵をした。
結果はなんと16個と破裂し死亡している卵2個だった。
マットは底のほうはメスによって固められていた。
このことからマットは固めなくても産むことが判明。
むしろ固めるとほぐして⇒卵を産んで⇒包むという動作が面倒で
産卵数が少なくなるかもしれないと思ったので次回の採卵後堅詰めして実験してみ用と思う。
又、前々回採卵の実験個体が孵化してきた^^
手で移した個体群が3匹、スプーンで移した個体群が2匹。
どの幼虫も150cc〜200ccほどのガラス容器に入れた^^
これまでの合計産卵数は94個となりました。200個いくか?^^


2005年8月29日
8月25日採卵分の個体が一匹孵化していたのでビンへ投入した。
又、本日リッキー幼虫のお古のマットを20Lほど新たに投入した^^


2005年9月3日
4度目の採卵をしました^^
結果は36個と好調。
また40mmの♀が一匹☆になっていた。
餌は少し前からバナナを使用している。
寿命の短い種には栄養での産卵数の変化はあまりないかもしれないが
もっと産んで欲しい^^
最近栄養補給に頻繁にマット上に出てきていることが目立つので
もうあまり長くないかもしれないが、、。

2005年11月6日
個体数が多すぎて更新が滞っていたので状況報告^^A
♀はしばらく全て前にすべて☆になり、たくさんの幼虫達が残してくれた。
今の最大個体は9月1日孵化のものが32gほどになっております^^
40g半ばまでは育って欲しいものだが。。
データは1200ccビンで個別飼育の個体16頭と
2000cc〜6000ccまでの色々な容器に個別で入れた約10頭ほどの個体は詳細なデータがありますので羽化時に表にまとめてUPしたい。
又、その他に60cm水槽で34頭多頭飼育の個体群と
小プラケで3〜5頭飼育しているものが7セットほど。
全体で80頭前後いることと思う。
また9月頃にプレの協賛で32頭放出した。
今回の飼育では詳細なデータを録り、
卵期間、幼虫期間や蛹期間、後食開始期間、近親累代の弊害
奇形個体の遺伝調査、またF3にいくまでにギネスも出したいと思っている^^
長い目で応援お願いします^^A

2006年3月6日
なにげなく単独飼育のプラボトルをあけて見ると
なんと成虫♂を発見^^
完品でラベル情報を見ると残念ながら孵化日は不明個体だったが、
2005年9月初旬に2齢だったことが判明。
2005年8月28日あたり孵化の個体だと思う^^
ゼリーを与えてみたところ拒絶したので後食はしてないようだが
状態から見て羽化後一週間は経っている模様。
他にもマット上で前蛹になっているもの、
蛹化真っ最中のもの(5分見るのが遅れてたら角曲がりだった。。まさに奇跡^^A)
などがいて、これらはすべて単独飼育で8月28日孵化の個体であるので
孵化から7ヶ月前後で羽化していることになる。
飼育部屋の底部に置いている個体たちはまだ幼虫やっているので
羽化ラッシュは4〜5月頃だろうか。
衣装ケースでまとめ飼いしているものは、マット上に菌糸を置くので
ほとんどの個体がマット上に出て菌糸カスを食べている^^
(酸欠などではなさそうです。蓋を開けた瞬間凄い勢いで潜るが^^A)
面白そうなので豆腐のように菌糸ブロック??を置いてみた。
何週間か後にどのような状態になっているか楽しみである^^



2006年3月14日
個体の管理を徹底するため、飼育状況を把握することにした。
また研究していく上で交雑を避けるため♂幼虫は全て個別管理とした。
今現在の飼育状況は
成虫♂1頭(高温度設定個体、、よ〜するに高いところ置いてた個体^^A)
さなぎ♂♀1頭ずつ
前蛹4頭
16頭の詳細ラベル付き個別管理実験個体群(もうすぐ羽化しそうである)
31頭の個別管理♂個体群
36頭の♀個体群(18頭ずつ衣装ケースに管理)
の計90個体である。
今後の目標としては6月と12月に2回発生するように調整したいと思う^^
また最短幼虫期間なども調べてみたい^^
積算温度の有効具合を調べるのにももってこいの種だと思う。
国産カブトは飼育の基本だと思っているので
実験結果をそのまま外国産種に等身大にあてはめれば
良い結果が出ると思っている^^

2006年4月9日
既に数ペア羽化してきており、
早速綺麗な赤色の♂69mmと良形の49mmを産卵セットに投入した。
産卵セットはコバエシャッターの中にヘラクレスマットを堅詰めしたもの。
他にも角の広がりがとても発達した個体などがいるので
それらの個体を累代していくことで固定化できるか試してみたい^^

2006年4月30日
♀のケースを一つ割り出してみた。
以前から蛹がずら〜っと並んでいる場面に憧れがあったので
なんと筆も駆使して一時間も掛けて画像のような状態を作ってみた^^A
作成手順は
・まず容器の半分までプラスチックのスコップで削りまくる。
・少しずつ慎重に削り、堅くなっている場所を探し出す。
・指でポコポコと穴を開ける。(17匹までは簡単に見つかった^^A)
・一旦全部蛹を出す。(場所を覚えておきましょう^^)
・筆などで蛹室に入ったマットを取り除く(化石発掘みたいな感じで)
・最後に蛹を戻して完成^^
今回はあえて個体と蛹室を一致させて戻すことはしなかった。
大きさと成長具合がほとんど一緒だったのと、
代替の蛹室できちんと羽化できるか調べたかったからである。
♀の蛹の体重は、
13,2g12,7g15,8g15,5g12,9g13,7g
14,3g11,8g12,6g14,9g17,4g13,4g
13,7g15,1g15,5g16,9g13,6g15,5gだった。
♂成虫も続々と羽化してきていたので
羽化日、幼虫体重、飼育容器、羽化後体重、成虫体長、
体色、頭角の最大横幅、最小横幅等のデータをとった。
全て羽化後に表にしてUPする予定。



2006年5月2日
もう一つの♀のケースを割り出した。
一匹は表面でミイラになっていたので投入後まもなく死亡したものと思われる。
こちらのケースは成長が早く、2匹が羽化していて他の蛹も黒く透けているのが多かった。
こちらのケースは菌糸カスの塊を複数個入れておいたのだが
其の中や周りを使って蛹室を作っている個体が多かった。
蛹室の形成の早さが早期蛹化、早期羽化に繋がったと考えられるので
産卵木を投入するなども早期羽化促進に有効だと思われる。
先に羽化した♀は他の蛹を傷つけないように頻繁に確認する必要があるので注意してなるべくたくさんの成虫がみられるようにしたい^^

2006年8月7日
間が空いてしまったので現状報告^^A
4月9日のセットからは2ヶ月程たった後に20g〜31gの個体が6匹ほど出てきた。
ケース側面にはたくさん見えていたが割り出しを引っ張りすぎたため共食いしたと思われる。
また、他にも1♂多数♀で2セットしており、本日暴いたところ1セット目からは66匹の初、2齢幼虫が出てきた。
5月中に♂のほとんどの個体が羽化したのでデータを以下の表にまとめる。
羽化日、幼虫時体重、幼虫飼育容器、羽化後体重、成虫体長、色、頭角幅最大最小値等のデータを取ったもので、
幼虫体重の変化のデータもあるが省いた。
「ビン」は1000cc程のマヨビンで、国産カブトにはやや狭かったようだ^^A
幼虫体重最終計測から1〜2ヶ月程経過しての変態だったので実際はもっとばらつきが有り、
特に28g前後でかなりサイズに違いが出てきたようだ。
又、32g→28g等、一度重い体重を経験してる個体の方がサイズの伸びが良いように思える。
頭角最大幅もかなりの個体差があり、興味深い。
今回は最高79,8mmだったが大きな容器で新鮮な餌を与えれば、より大型が出せると思う。
幼虫体重は40g台までいくようなので45gほどを目指して飼育したい^^
羽化日 幼虫時最大体重 飼育容器
サイズ
羽化時体重 成虫体長 体色 頭角幅
最大値
頭角幅
最小値
3/26 30g 2000cc 10,0g 69,5mm 濃赤 11,38mm 3,59mm
4/8 30g ビン 13,0g 74mm 17,6mm 3,76mm
4/28 30g 6000cc 13,9g 70、5mm 14,93mm 3,79mm
4/29 26g ビン 11,6g 71,5mm 真黒 15,29mm 3,34mm
4/30 26g ビン 12,0g 70mm 14,85mm 3,56mm
4/29 30g ビン 13,2g 74,15mm 16,18mm 3,71mm
4/30 28g ビン 12,9g 73,25mm 15,67mm 3,89mm
4/29 30g ビン 12,2g 74,3mm 15,89mm 3,74mm
4/29 26g ビン 10,9g 71,6mm 15,22mm 3,26mm
4/30 28g ビン 14,6g 73mm 濃赤 16,55mm 3,56mm
不明 26g ビン 10,8g 72,3mm 16,07mm 3,79mm
5/2 29g ビン 15,1g 72,3mm 15,77mm 3,18mm
5/4 29g ビン 14,0g 73,8mm 17,6mm 4,00mm
5/4 24g ビン 12,5g 71,7mm 15,1mm 3,47mm
5/4 28g ビン 14,9g 75,9mm 17,35mm 3,64mm
5/4 25g ビン 12,3g 73,0mm 16,15mm 3,43mm
5/4 28g ビン 12,0g 69,4mm 14,10mm 3,41mm
5/6 25g ビン 9,5g 68,5mm 15,00mm 3,20mm
5/6 27g ビン 14,0g 75,2mm 16,5mm 3,56mm
5/6 27g ビン 14,9g 73,5mm 濃赤 15,78mm 3,79mm
5/6 24g ビン 12,7g 72,0mm 15,80mm 3,42mm
5/7 29g ビン 16,3g 79,8mm 17,00mm 3,76mm
5/7 27g ビン 14,5g 75,5mm 濃赤 13,75mm 3,08mm
5/7 27g ビン 14,1g 73,5mm 15,2mm 3,39mm
5/7 26g ビン 12,7g 72,8mm 14,6mm 3,03mm
5/8 23g ビン 12,5g 69,75mm 14,5mm 3,75mm
5/8 28g ビン 14,3g 77,75mm 17,9mm 3,89mm
5/9 20g ビン 7,1g 53,5mm 濃赤 8,25mm 2,56mm
5/9 26g ビン 12,0g 72,3mm 15,70mm 3,55mm


2006年8月11日
大プラケで育てていた6匹のマット交換をした。
35gと一匹ずば抜けた個体がいたのでその個体のみコバシャ小で単独飼育、
後の個体をコバシャ中で朽木とマットを半々で投入した。
35gの個体はまだまだ大きくなりそうなので期待している。
    

2006年9月16日
大型衣装ケースで飼育していた個体のマット交換をした。
66匹が45匹になっていたので共食いでもしたのだろうか?
ケースは糞だらけになっていて、幼虫は3齢で全て大きくなっていた。
しかし国産カブトは複数いるとかなり臭い。。。
  

2006年10月15日
8月に35gだった個体のマット交換をした。
32gに減少していたので菌糸カスと使用済みのヘラクレスマットが入ったコバシャ大に投入した。
…実はギラファ幼虫♂と同居だったりするが^^A
コバシャ中に投入した5匹も材がマットになるくらいモリモリ食べているので今度交換予定。
屋外の45匹も側面に多数幼虫が見えていたので無事だろう。

2006年10月21日
中ケースで多頭飼育している個体が蛹化しているのが見えたので、暴いてみた。
2♂蛹、♀蛹、♀前蛹、♀幼虫で順番に20,7g71mm、18,3g69mm、11,1g47mm、未計測、17,7gだった。
2匹の個体は蛹室の上3分の2程は朽木の内部にあった。
唯一幼虫だった個体はコバシャミニで管理、残りはオアシスに移動させた。
クリスマスカブトを目指し25〜26度前後で管理していたのだが
幼虫期間は5ヶ月間程にまで縮まってしまい予定より1ヶ月半程早まりそうである。
サイズはやや小さいものの、温度を28〜29度前後で管理すればやや小さめの個体を
4ヶ月程の幼虫期間で羽化させることができそうなので、F3群は4ヶ月〜5ヶ月を目指したい。
幼虫期間6ヶ月とサイクル6ヶ月は違うので、安定して一年に2度発生させるには
幼虫期期間を100日くらいにしないと難しそうである。
 

2006年10月31日
前回の蛹たちが続々と羽化し始めてきた。
画像の個体は最後の1♂の個体。


2006年11月4日
羽化した個体たちの撮影をした。
今回の個体は羽化後間もないことを考慮に入れても赤味が強い個体ばかりだった。
少し後に大き目の♂と普通の大きさの♀の蛹がいるのでそっちをブリードに使って、今回は里子に飛ばした。
 

2006年12月6日
そろそろ外の気温もかなり冷え込んできて2℃や3℃の日がざらにでてきた。
衣装ケースで飼育しているとはいっても温度の安定した地中深く逃げることができないので
屋外で飼育している個体群も飼育部屋に入れてあげることにした。
全部で43匹救出でき、狭いようだが寒いよりいいだろうということでコバシャ中に、
20g以下の個体19匹、少し小さめの個体15匹、大型個体9匹といった感じで振り分けセットした。
マットは新品の月夜野きのこ園のきのこマットを使用した。
羽化時期が1月頃になってしまうかもしれないが、季節はずれのカブトは捌きやすいので大丈夫そうである。
2ヶ月ほど寒い時期を味わった個体なのでどう変化がでるか楽しみである^^


2006年12月10日
11月中に羽化してきてた大き目の♂と♀を同居させて、そのまま産卵セットした。
ケースはコバシャの中でマットは月夜野きのこ園のきのこマット
親虫が☆になった後、幼虫で割り出ししたいと思う。